「スラムドッグ$ミリオネア」映画

現在のインドを舞台にした「スラムドッグ$ミリオネア」をDVDで観た。

実際にあった話かと思ったのだがそうではなく、フィクション。

(ネタバレあり)
スラムで育った無学の少年が、話題のクイズ番組に出演し、
ことごとく問題に正解していく。
しかし、インチキだという疑惑をかけられ逮捕され
拷問を受ける。
警察からの尋問に主人公は正直に過去のスラムでの出来事を応える。
そしてなぜ、正解できるようになったのかが
明らかにされていく。

イスラム教徒への襲撃事件でで幼い頃母親を亡くした主人公は、
兄とともに孤児になる。
同じく孤児の少女ラティカとゴミ捨て場でゴミをあさりしながら
必死に生きていく。
その後、孤児の子達を集めてやくざな商売をする悪党に拾われ
そこから、主人公の兄や初恋の少女ラティカもギャングの組織へ
入っていく。

冒頭は拷問のシーンや
インドの貧しい様子が描かれ
少し観るのが苦痛だった。

孤児たちを集めた物乞いによる貧困ビジネスも
現実味があり生々しい。
歌がうまい子どもは稼ぎが2倍になるという理由で
目をつぶされ路上で物乞いさせられる。
赤ん坊も哀れさや貧しさを強調する道具として扱われる。

貧困ビジネス団のボスから逃げ
先進国の観光客から
うまくお金を巻き上げるところは
なんだか痛快だった。
しかし、インドの貧しい人々からすれば
私もその裕福ないけ好かない先進国の人間の一人なのだろうけれど。

クライマックスで
兄が札束を浴槽に入れ、その中に自分の体を入れ、
ギャング組織のボスを銃で撃ち殺し
そして手下に撃たれ絶命するシーンは
最後までお金にふりまわされる愚かな人間達を象徴しているようだった。

インドと日本では貧しさのレベルが違う。
貧しさゆえに満足な教育も受けられない子どもも多いだろう。
ヒンズー教のせいかもしれないが道端で生まれ、
道端で死んでゆく者も多いという。
国のシステムが貧困を生み出して
解決していこうという意欲もないように思える。
カースト制はまずいのだと思っていない。
物乞いして生きていく人々が多いなんて
そういう現実を直視するのは辛すぎる。

しかし、幸福とはなんだろうか。

インドでも日本でも先進国でも
どこの国の庶民の誰もがお金が欲しいと思っている。
お金があれば幸せになれると思っている。

この私だって・・・。

私は大金持ちではないが
生活にもそれほど困らない。
でもお金が欲しい。
子どもの教育費にも頭が痛いし
お金さえあればこんなに難儀しないで
働くこともない、と。

少年はお金の為ではなく愛のために
クイズ番組に出演する。
愛する女性を見つけるために・・。
そして無欲であるから
大金をつかむことができた。

現代のファンタジーである。

見終わった後はさわやかである。
重苦しさもない。
インド音楽をバックに群衆がダンスしているのも
妙なおかしみがあり、何となく癒される。

億万長者になって
素敵な女性と一緒になって
よかったね、貧しい若者!とハッピーな気分には
させられる。
これが主人公が拷問死するだったら救いようがなかった。
インドの貧しい子ども達の実態を見せつけられて
心が重く沈んだだけの映画だったろう。

主人公の幼少期を演じた子どもたちのダンスにも
笑みがこぼれた。
この子ども達もそれほど裕福ではないだろうに・・・。
実際、この子役の父親が実子をどこかの養子に出すということで
母親から人身売買容疑で訴えられたというような記事も目にした。
インドはお金の為に子どもだって売る社会かもしれない。



この世の中は「お金」で動いている。

人の命より愛より何より「お金」がなくては
物理的にまともにに生きてはいけな、と。
貧しいことは悲しい。

貧困を作り出している
「お金」から脱却しなければ
人間は賢いとは言えない。
「お金」のない世の中を実現させるようにすることが
今後の人類の大きな課題だと思う。

お金に束縛され、お金に踊らされる人々は哀しい。
お金があるという制約の中で
何事かをなせと
大いなる存在に私たちは
試されているのだろう。
かなりの難問だ。

映画からだいぶ逸れてしまったが
「お金持ち」になったらハッピーになれるという
一つの真実の前に考えさせられもするのだ。
お金がなくなってしまえば
全世界の人々がもっとハッピーになれる。
これが大きな真実だけれど・・・。


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この記事へのコメント

なんくる
2010年02月01日 09:49
俺も観て見たいって気になった
隣のレンタルショップを覗きにいってみよう。
何処かの国で宝くじに当たり大金持ちになった人が殺害されたって事件が先ほどテレビで流れてた、生前の本人のコメント「宝くじに当たらなければよかった・・」。
たかがお金、されどお金・・・でもこれまでもそうだけどこれからもお金には惑わされたくないね、あれば困らないけど、無くても困ってないしまぁ~これからもお金には縁がないだろうけどなんくるないさぁ~で生きていきたいね^^
2010年02月01日 23:33
私の家は貧しかったけれども、ひもじい思いはしなかった。家族も11名いて、大変だったけれど、なんとかなっていたからね~。姉弟5人でおじさん2名、両親、祖父母という家族構成。おばあがきちんと手作りでご飯作っていたし、コンビニがないぶん、豊かな食生活だったような気もする。食べられさえすれば、何とかなりますよね。
なんくるさんのおっしゃるようにお金に惑わされないように生きたいものです。
でも宝くじなんかに期待するんですよね~~

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